防水の規格「IPX5/IPX7」とは?
防水機能をもつスマートフォンの仕様でよく見かける「IPX」という規格についてのご紹介です。
IPXとは?
IPXは、日本工業規格(JIS)が規定する電子機器の防水性能に関する規格です。
防水対応=水に浸けたり、洗っても問題ない。というわけではありません。
また、海水など真水(水道水)以外も対象外となっています。
対応する規格によってして良いこと。悪いことがあります。
名称 | よく使われる名称 | 内容 |
---|---|---|
IPX0 | 非防水 | 特に保護がされていない |
IPX1 | 防滴 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない |
IPX2 | 防滴 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
IPX3 | 防雨 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない |
IPX4 | 防沫 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない |
IPX5 | 防水 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない |
IPX5/IPX7 | 生活防水 | IPX5とIPX7を兼ね備える |
IPX6 | 耐水 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない |
IPX7 | 防水 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない |
IPX8 | 完全防水 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない |
防水なのに保証対象外
?防水対応とは、あくまで「IPX○の防水能力をもつ」という意味であって、「水没にはならない」という意味ではありません。
参考:防水機能付のスマートフォンなのに、水没扱いで有償修理にされた(国民生活センター)
例えば、生活防水(IPX5/IPX7)に対応したスマートフォンでも、次の場合は保証対象外になる場合があります。
- 風呂(常温ではないため)
- 温泉(真水、常温ではないため)
- 海(真水ではないため)
- 洗剤(真水ではないため)
- ジュース(真水ではないため)
プールなどで使用したい場合は、完全防水(IPX8)と記載されたスマートフォンを選ぶと良いでしょう。
ただし、この場合も常温、真水である必要があります。つまり、海や温泉で使用することはできません。
防水した場合の対処法
水没しても適切な対応を行えば、その後も使用できる可能性があります。
- すぐさま電源を切る
- タオルなどで外側の水気を切る
- 電池パックを外す(外せる場合)
- 乾燥させる(少なくとも2.3日)
乾燥させる方法は乾燥剤と一緒に密閉できる容器に入れると良いでしょう。ドライヤーなどで乾燥される方法は厳禁です。
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