「無料オンラインストレージの速度比較」を大幅更新しました。
2016年10月23日に行った記事「無料オンラインストレージサービスの速度比較」の大幅更新に関する備忘録を兼ねた感想です。
目次
記事内容を大型更新しました。
当サイトで公開中の記事「無料オンラインストレージサービスの速度比較」を2016年10月23日に大幅更新しました。
主な更新内容は「測定環境の変更」と「新環境による全項目の再測定」、そして「新しい測定対象の追加」の3つです。
測定結果についてはこのページでも触れますが、すべての結果は比較記事を参照してください。
測定環境の変更
測定環境は新しいコンピュータに変更しました。
これまではシェアが一番高く、どの環境にもインストールされているWindows 7のInternet Explorerを使用して測定を行っていました。
しかし、Windows 10のリリースから一年が経過し、Windows 10が一定のシェア占めたこと、日本国内のブラウザシェアではChromeが一位であることから、新環境ではWindows 10のGoogle Chromeを使用して測定を行っています。
また、新測定環境は旧測定環境とは違う最新コンピュータで、初期セットアップとアップデートのみを行った、セキュリティ対策ソフトすらインストールしていない初期設定状態となっています。
旧測定環境
- OS:Windows 7 x64
- CPU:Intel Core i7 (第一世代)
- RAM:8GB
- LAN:1Gbps
- WAN:フレッツ 光ネクスト 隼
- 使用ブラウザ:Internet Explorer 32bit版
新測定環境
- OS:Windows 10 x64
- CPU:Intel Core i5 (第四世代)
- RAM:4GB
- LAN:1Gbps
- WAN:フレッツ 光ネクスト 隼
- 使用ブラウザ:Google Chrome 64bit版
新環境による全項目の再測定
追加した2つを含めた30種類すべての無料オンラインストレージサービスを上記の新環境で再測定しました。
一部を除くほとんどのサービスは1月15日に測定を行っており、約9ヶ月ぶりの測定となります。
測定結果を簡単にまとめると、全体的に速度が大幅に速くなっています。特に大手サービスの中では低速として有名だったOneDriveの速度が大幅に向上(0.12MB/s → 4.64MB/s)し、他の大手サービスにも引けを取らない実用レベルになっています。Windows 10と親和性が高いのでしょうか?
個人的には速度が速く、容量も大きいTeraCLOUDのダウンロード速度が遅くなっていることが気になりました。とはいえ、公式の10Mbps制限を超える速度が出ています。
大幅速度UPしたサービス(倍率:UP/DOWN)
- B2 Cloud Storage(5倍/5倍)
- CloudMe(7倍/30倍)
- OneDrive(39倍/1.3倍)
- OpenDrive(12倍/1.6倍)
- OziBox(25倍/4倍)
- pCloud(12倍/1倍)
- PromptFile(19倍/2倍)
新しい測定対象の追加
今回の測定から「MagentaCLOUD」と「4shared」を測定対象に追加しています。
MagentaCLOUDは、ヨーロッパ最大の電気通信事業者「ドイツテレコム」が運営するサービスで、サーバがドイツにあるという特性上、速度は遅いですが地理的に離れているためバックアップの保存先としては最適です。ちなみに、無料で使用できるのは10GBまでですが、同社の利用者であれば25GBまで使用することができます。(T-Mobile利用者とか?)
後日詳細をまとめた記事を公開予定です。
4sharedは、イギリスの「New IT Solutions Ltd.」が運営するサービスで、4syncという無料オンラインストレージの元となったサービスです。アップロードしたファイルは原則(設定からプライベートを設定)公開されるため注意が必要ですが、アカウントを作成しなくても利用できるためファイル配布場所として利用することができます。
お礼
「MagentaCLOUD」は、比較記事コメント欄から先の水先様よりご紹介頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
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