【要対応】AdGuard DNS の IPアドレスが変更になりました

広告ブロックで有名な「AdGuard DNS」のDNSサーバIPアドレスが新しくなりました。古いIPアドレスはしばらくすると使えなくなるため変更が必要です。

AdGuard DNSのIPアドレス変更

2020年9月25日、AdGuardは「AdGuard DNS」のサーバIPアドレスが新しくなったことを発表しました。

参考:AdGuard DNS moves to new addresses

古いIPアドレスは1、2年以内に廃止する予定で、しばらくの間は新旧どちらでも使用できます。

対応が必要になるのは、IPアドレス指定の場合で、DoHやDoTのようにURL指定の場合は対応不要です。

対応必要:176.103.130.130 / 176.103.130.131、2a00:5a60::ad1:0ff / 2a00:5a60::ad2:0ff

対応不要:dns.adguard.com、https://dns.adguard.com/dns-query

新IPアドレスの一覧

参考:IPアドレスの変更方法(Google Public DNS用のため読み替えてください)

IPv4の場合

優先DNSサーバ代替DNSサーバ
標準(ブロックなし)94.140.14.14094.140.14.141
広告ブロック94.140.14.1494.140.15.15
広告ブロック
アダルトブロック
94.140.14.1594.140.15.16

IPv6の場合

優先DNSサーバ代替DNSサーバ
フィルタリングなし2a10:50c0::bad1:ff2a10:50c0::bad2:ff
広告ブロック2a10:50c0::ad1:ff2a10:50c0::ad2:ff
広告ブロック
アダルトブロック
2a10:50c0::1:ff2a10:50c0::2:ff

AdGuard DNSについて

AdGuard DNSは、広告ブロック機能を備えたパブリックDNSサービスとして有名で、DNSというインターネットの標準的な仕組みを使用しているため、WindowsやMac、AndroidやiOSなど機種等々に関係なく広告ブロック機能を使用することができます。

また、IPv6やDoH、DoTに対応するなど最新技術への対応も積極的で、広告ブロック以外の点でも使用されています。

更に、AdGuard DNSは海外サービスですが、日本国内にもサーバを設置しているため、他の広告ブロックDNSサービスに比べ、遅延等が非常に少なく、日本国内の愛用者も多いようです。

突然のIPアドレス変更

AdGuardがIPアドレスの変更を発表をしたのは、2020年9月25日投稿の公式ブログです。

現時点で、日本語版を含む公式サイトの記載は変更済みで、これから新しく設定する方は特に気にする必要はありません。

ただし、公式サイト外の記載を参照して設定する場合は、古いIPアドレスが記載されている可能性があるため、注意が必要です。

※当サイトは新しいIPアドレスに更新済みです。

古いIPアドレスの一覧

  • 176.103.130.130 / 176.103.130.131
  • 176.103.130.132 / 176.103.130.134
  • 2a00:5a60::ad1:0ff / 2a00:5a60::ad2:0ff
  • 2a00:5a60::bad1:0ff / 2a00:5a60::bad2:0ff

IPアドレス変更の理由

AdGuard公式ブログによると、

  1. 古いIPアドレスは覚えるのが簡単ではなかった
  2. 古いIPアドレスはレンタルであり、サービス特性から理想的ではなかった※
    1. ※突然変更になる可能性や、使用できなくなる可能性があった

としています。

新しいIPアドレスは、より覚えやすくなっており、IPアドレスの所有者もAdGuardになりました。

まとめ

AdGuard DNSのIPアドレス変更は突然でしたが、1、2年程度の移行期間も設けられているため、なるべく早いうちに変更しましょう。

お礼

AdGuard DNSのIPアドレス変更は、本田廣之様に教えていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。