Chromeの下部ダウンロードバーが復活する拡張機能「Filebar – Download Bar」

廃止されたChromeの下部ダウンロードバーの代替となるChrome拡張機能「Filebar – Download Bar」のご紹介です。

下部ダウンロードバー完全廃止と当時の移行先

Google Chromeは、ダウンロードシェルフと呼ばれる、ダウンロードを画面下部に表示するUIを備えていました。

このダウンロードシェルフは、2023年後半から段階的に廃止され、2024年1月のChrome 120.0.6099.225で完全に廃止されました。

完全廃止後、ダウンロードシェルフを利用するには、Chrome拡張機能かChrome派生ブラウザに移行が必要でした。

ただ、当時公開されたいた代替となるChrome拡張機能「Download Statusbar」は、2020年頃の最終更新となり、あまり安定しておらず、使い勝手が悪いものでした。

もう一つのChrome派生ブラウザは、本家Chromeと使い勝手等は同じでしたが、将来的な不安や移行の手間がありました。

そんな中、代替となる期待の拡張機能が新たに登場しました。


Filebar – Download Barとは?

Filebar – Download Barは、その名の通りダウンロードバーを追加するChrome拡張機能です。

ダウンロードシェルフの廃止後、代替となるために開発されており、2024年2月の公開以降、頻繁に改良されています。

公開当初は一部不具合があったようですが、最近は安定しており、使い勝手や見た目も本家ダウンロードシェルフに近くなっています。

また、その背景から、新UI(ダウンロードバブル)を非表示にする機能があったりと、かつてのダウンロードシェルフ利用者にオススメのChrome拡張機能となっています。


セットアップ方法

インストールするだけで使用できますが、オススメの設定を含めご紹介します。

インストール

  1. Chrome ウェブストアにアクセスし、「Chrome に追加」をクリック
  2. 拡張機能を追加」をクリック
  3. インストールは完了です。

各部の説明

オススメの設定の前に、各部の説明です。

適当なファイルをダウンロードすると、ダウンロードバーが自動的に表示されます。

各部の説明は次の通りです。なお、Chrome ウェブストア内では動作しないようです

  1. ファイルを開く
  2. ファイル情報を表示(ダウンロード日時やサイズなど)
  3. ダウンロード先のフォルダを開く
  4. 表示から消す
  5. すべての表示を消す
  6. ダウンロードページ(chrome://downloads/)を開く
  7. ダウンロードフォルダを開く
  8. ダウンロードバーを非表示にする


オススメの設定

この状態でも十分使えますが、本家ダウンロードシェルフよりボタンが増えているので、表示を減らします。

本家ダウンロードシェルフ

Filebar – Download Bar(※設定変更後)


設定画面を開く

設定画面は、次の順番にクリックして開きます。

  1. 拡張機能のアイコン
  2. Filebar – Download Barの「︙」
  3. オプション

オプション画面は英語です。

ただ、Chrome標準の翻訳機能が使えます。

オススメの設定として、次の4つのチェックをONにします。

すると、本家ダウンロードシェルフに、より近いUIとなります。設定後はchromeの再起動が必要です。

  • Hide clear all downloads
  • Hide downloads folder
  • Disable downloads bubble
  • Enable always below content


良ければ、寄付やレビューを

Filebar – Download Barは、ヨーロッパのごく少数(2名)の方が作成しています。

Filebar – Download Barは無料で公開されていますが、寄付レビューを募集しているため、ぜひご検討ください。

なお、このページでは紹介していませんが、次の機能・設定もあります。

  • ダウンロード履歴のエクスポート機能(CSV)
  • 開いているタブのエクスポート機能(CSV)
  • ダウンロードの自動クリア機能
  • ダウンロードの自動再開機能
  • 通知音機能
  • 音声通知機能