【追記あり】世界中の余剰ストレージを活用したオンラインストレージ「Storj」

世界中の余剰ストレージをブロックチェーン技術で統合し、オンラインストレージサービスとして提供する「Storj」のご紹介です。

無料枠がなくなりました
本記事で紹介する「Storj」は2024年3月31日で無料枠を廃止します。詳しくはこちら

Storjとは?

Storjは、世界中に存在する余剰ストレージを活用したオンラインストレージサービスです。

仕組みは簡単で、世界中の個人・法人から提供されたコンピュータの空き領域をかき集めて、一つの巨大なクラウドストレージとして提供しています。

空き領域の提供者には、Storjの利用者が使用した容量に応じて、報奨金が支払われるため、民泊のオンラインストレージ版ともいえます。

データのセキュリティー

Storjに空き領域を提供する人は、当然のことながら保存されるデータにアクセスすることができます。

ただ、Storjは保存前にデータを80個に分割し、必ず別のコンピュータに分散して保存します。

そのため、データ自体にはアクセスすることができますが、分割後のデータとなり、本来のデータを見ることができません。

また、必ず別のコンピュータに保存されることから、災害などのリスクを最小限にすることができます。

なお、仮に大量のコンピュータを提供し、すべての分割データをゲットした場合も、データは暗号化もされているため、本来のデータを見ることはできません。

Storjの料金

Storjの月額領域は極めて安価な4ドル/TBで、150GB以下は無料です。

データ料金のほか、転送量(ダウンロード)も課金されますが、150GB以下は無料です。

そのため、世界中に保存される特性を生かしてバックアップの保存先としてオススメです。

Storjの特徴・機能

  •  Amazon S3 互換ストレージ
  • マルチユーザ対応
  • 2段階認証
  • ファイル共有機能
  • アクセス機能
  • ビューワー機能

アカウント作成方法

  1. Storjにアクセスし、必要事項を記入しStart for Freeをクリック
  2. 登録したメールアドレスに認証用のアドレスが届くのでクリック
  3. CONTINUE IN WEBをクリック
  4. 以上でアカウント作成は完了です。

Storjの使い方

Storjはデータを「バケット」という箱の中に保存します。

アカウント作成時点で「demo-bucket」という名前がバケットが作成されているので、クリックします。

データを保存する際に使用するパスフレーズが表示されるので、メモするか、「Download as a text file」をクリックします。

メモが終わったら「I understand, and I have saved the passphrase.」をチェックし、Next > をクリックします。

パスフレーズとは?

パスワードの単語版。パスワード:文字の組み合わせ(例:abcd)。パスフレーズ:単語の組み合わせ(例:This is a pen)

オンラインストレージで見慣れたファイルエクスプローラが表示されます。

ファイルは右上のUploadもしくはドラッグアンドドロップでアップロードできます。

ファイルをクリックするとプレビューと概要が表示されます。

右側に表示されている世界地図はデータが保存されているコンピュータで、世界中に分散されていることが確認できます。

Shareをクリックすると、ファイル共有が設定でき、専用のURLが発行されます。

共有URLにアクセスすると、似たようなプレビュー画面が表示されます。

Storjの各画面

Dashboard。保存されたデータ量やダウンロード量が確認できます。

Access。Storjにアクセスする際の認証情報の確認、追加ができます。

Project Members。データにアクセスできるユーザの確認、追加ができます。

Billing。支払い情報の確認、追加ができます。