Firefox 48以降でも未署名アドオンを使い続ける方法
アドオンの署名が完全必須化されるFirefox 48以降でもMozillaによって署名されていないアドオンを使用し続ける方法のご紹介です。
目次
Firefoxでの未署名アドオンの扱い
不正アドオンからユーザを守るために、Firefoxではアドオンの署名が必須となりました。
現時点(Firefox 43)では、未署名アドオンもオプションを変更することで使用することができるようになっていますが、次期バージョンであるFirefox 44ではこのオプション項目も削除される予定となっています。
追記:オプションの削除はFirefox 46Firefox 47まで延期されました。詳しくはアドオンの署名に関する最新情報 | Mozilla Developer Street (modest)をご覧ください。
そのため、Firefox 44以降で未署名アドオンを使用するには、作者にアドオンの署名を求めるか、署名機能が実装されていないCyberfoxなどの派生版に移行する必要があります。
追記:Cyberfoxの開発終了が発表されました。移行先は未署名アドオンを公式サポートするWaterfoxをオススメします。
しかし、作者と連絡が取れない場合や、派生版に移行するのが難しい場合があります。
そのような場合の対処法として、このページでは自分でアドオンに署名を行う方法を紹介します。
アドオンを署名するには
Firefoxアドオンを署名をするには、Firefoxアカウントを取得する必要がありますが、Firefoxアカウントはメールアドレスされあれば簡単に取得できます。
またこれまで署名されてきたアドオンは、AMO(addons.mozilla.org)で公開されていたのですが、今回の措置を受けてアドオンの非登録(未公開)を設定することができるようになっています。
非登録の (AMO で配布されない) アドオンは、Mozilla に提出して署名を取得することができますが、不具合の検出・修正中であるため正式発表はされていません。
非登録アドオンの場合、署名の申請用にファイルを提出すると、そのファイルが自動審査プロセスに掛けられます。審査を通過したアドオンは自動的に署名され、ダウンロードリンクが開発者に送付されます。このプロセスは、通常、数秒で完了します。
つまり、メールアドレスされあればアドオンの署名は簡単に行えます。
なお、以前はAMOアカウントというのがありましたが、Firefox アカウントに統合されました。
Firefoxアカウントの作成方法
- アカウント登録ページにアクセス。必要事項を記入し [アカウントを作成] をクリック
- 記入したメールアドレス宛に確認のメールが届くので [今すぐ有効化] をクリック
- 以上でFirefoxアカウントの作成は完了です。
アドオンの登録
注意事項
- 署名するにはアドオンファイル(.xpi)が必要です。※1
- アドオンによっては署名できない場合があります。
- 既に他のユーザが署名したアドオンと同じアドオンは署名できません。(正確には同じIDのアドオン※2)
※1 Firefoxにインストールされたアドオンは、プロファイル内のextensionsフォルダに保存されています。
※2 IDを変更すれば署名できます。アドオンIDの変更方法はこちら
- Firefoxアカウントにログインした状態で、トップページのツール▼ → 新しいアドオンの登録をクリック
- Firefoxアドオン配布規約に同意([この規約に同意します] をクリック)
- 「On your own」を選択して、 [続ける] をクリック
- [ファイルを選択…] から署名したいアドオンを選択
- アップロードと検証が完了すると結果が表示されます。「あなたのアドオンは自動的に署名されます。(赤線部)」と表示されていれば、アドオンの署名が可能です。
下部の [アドオンを署名] をクリックします。
- アドオンの署名が完了しました。[(アドオン名)をダウンロード] をクリックして、アドオンをダウンロードしてください。
署名されたアドオンのインストール
ダウンロードしたアドオン(.xpi) をFirefoxにドラッグアンドドロップすると、通常のアドオンと同じようにインストールできます。
一度署名したアドオンは、管理画面からいつでもダウンロード可能です。
トラブルシューティング
アドオンの検証に失敗する
アップロードしたアドオンと、同じアドオンが既にAMOで検証されていると考えられます。
アドオンのinstall.rdfファイル内のem:idを変更する必要があります。具体的な方法はこちらを参照してください。