中国製PCのWindowsをクリーンインストールする場合のポイント【AMD】

2022年8月14日

中国のMinisforum製ミニPCのWindowsをクリーンインストールする際の流れと重要ポイントのご紹介です。

クリーンインストールと「初期状態に戻す」

Windows10では、昔ながらのインストールメディアからWindowsを再インストールする「クリーンインストール」に相当する機能「初期状態に戻す」が搭載されています。

「初期状態に戻す」を使用すれば、インストールメディア不要で、Windowsを簡単に再インストールできます。

ただ、過去にWindowsの調子が悪くなり「初期状態に戻す」では解消しなかった経験があるので、確実にクリーンインストールしたい場合は、インストールメディアからの再インストールをオススメします。

このページでは、Minisforum製PCのWindowsをクリーンインストールした際の全体の流れと各手順の要点をご紹介します。

画像や動画などの個人用ファイルを、USBメモリや外付けHDDにバックアップします。

バックアップソフトを使用しても良いですが、うまく復元できない場合や、逆に復元の手間が増えることがあるため、ファイルのコピーがオススメです。

特にクリーンインストールの目的を考えると、設定の復元機能等を備えたバックアップソフトは使用せず、設定等をメモして、クリーンインストール後に手動で設定した方が良いでしょう。

また、バックアップ先の記録装置が運悪く故障する可能性を考え、２つ以上のバックアップを取得することをオススメします。

ファイルのバックアップ先として、一時的でもDropboxなどのオンラインストレージはオススメしません。

一般的なオンラインストレージは、アップロードしたファイルのチェックを行っており、利用規約に違反したファイルがあると、アカウント停止等を行います。

そのため、クリーンインストール後にファイルを復元しようとしたら、アカウントが凍結されて復元ができないリスクがあります。

利用規約に違反するファイルがない場合も、誤検知の可能性があるため、オンラインストレージを使用する場合は、必ず複数のバックアップを取得してください。

インストールメディアから「Windowsセットアップ」を起動し、Windowsを再インストールします。

インストールメディアは、昔はDVDが主流でしたが、最近はUSBメモリが定番のようです。

インストールメディアの作成方法は次の記事を参照してください。

「インストールの種類」は必ず「カスタム：Windowsのみをインストールする」を選択してください。

「インストール場所」は既存の領域（パーティション）が残っているので、一度すべて削除して、新規に作成してください。

Windows UpdateとAMDドライバー自動検出ツールを使って、ドライバーをインストールします。

メーカー製PCの多くは公式サイトでドライバーが提供されており、Minisforumでもサポートサイトから、会員登録等不要でダウンロードが可能です。

ただ、中国製PCの多くは、定番パーツが使用されていることが多く、Windows Update経由でほとんどのドライバーが自動的にインストールされます。

そのため、まずはWindows Updateを試してください。

Intelなどの定番パーツのドライバーを自動インストールするため、Windows Updateの詳細オプションから「その他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る※」を有効（オン）にした状態で、Windows Updateを行います。

※Windows11の場合。Windows10の場合は「Windowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」

Ryzen/RadeonなどAMD搭載PCの場合は、AMDドライバー自動検出ツールを使ってドライバーをインストールします。

Minisforum製ミニPC（AMD搭載モデル）では、Windows UpdateとAMDドライバー自動検出ツールを使うと、基本的にすべてのドライバーがインストールされます。