格安ストレージ「B2 Cloud Storage」のはじめ方(アカウント・バケット作成)

1GB1円以下で使える世界最安のクラウドストレージサービス「B2 Cloud Storage」のアカウント作成からバケット作成までのご紹介です。

料金が変更されました。
本記事で紹介する「B2 Cloud Storage」の料金について、データ転送量が原則無料に更新されました。記事内は更新済みです。

B2 Cloud Storageとは?

B2 Cloud Storageは、米Backblaze, Inc.が運営するクラウドストレージサービスです。

1GBが約0.8円(0.006ドル)、1TBでも約800円(6ドル)という世界最安を謳う料金の安さが特徴のサービスで、10GBまでは無料で使用することができます。

2015年に登場したサービスで、公開当社はベータ版という位置付けのため招待制でしたが、現在は正式リリース版となり、だれでも利用できます。

※Backblazeは、Dropboxより昔の2007年に設立されています。

詳しくは次のページをご参照ください。

【追記あり】1GB/0.6円で使える「B2 Cloud Storage」【10GBまで無料】

Backblaze, Inc.について

Backblaze, Inc.と言われても、あまりピンとこない方が多いと思いますが、約17万台以上のHDDを運用する業界では有名な会社で、同社が定期的に無償公開しているHDDレポートは、ネットニュースにもよく取り上げられています。

参考:合計18万台近いHDDの故障率レポート2021年Q2版をBackblazeが公開、HDDとSSDの故障率比較も

また、オンラインストレージで有名な「Dropbox」の2008年より老舗となる2007年に設立されています。

B2 Cloud Storageの料金体系

オンラインストレージとは違い、保存量だけではなく、データ転送量と操作数でも費用が発生します。

追記:2023年10月より、保存量の3倍までのデータ転送量は無料になりました。

保存量転送量※取得操作ファイル操作
無料枠(毎月)10GB保存量の3倍2,500回2,500回
有料枠(超過分)0.006ドル
 /GB
0.01ドル
 /GB
0.004ドル
 /1万回
0.004ドル
 /1千回

※ダウンロードのみ、アップロードは無制限で無料

詳しい料金表はこちら


B2 Cloud Storageのアカウント作成方法

  1. アカウント作成ページにアクセス。メールアドレスとパスワードを入力し、「Sign Up for B2」をクリック
  2. 登録したメールアドレスに認証URLが届くのでリンクをクリック
  3. 登録したメールアドレスを入力し、Next→をクリック
  4. パスワードを入力し、「Sign in」をクリック
  5. 電話番号登録が必要な旨、表示されるので「Go to My Settings」をクリック
  6. Current Password」に登録時のパスワード、「Phone Number」に電話番号※を入力し「Send Code」をクリック
    ※日本を意味する「+81」を選択し、頭の0を除いた数を入力
    (例:090-1234-5678 → +81 90-1234-5678)
  7. 入力した電話番号にSMSで6桁の数字が届くので、届いた値をその下に入力し、Verifyをクリック
  8. 2要素認証に関する設定が表示されるので、offのまま「Update」をクリック(後ほど設定可)
  9. 以上でアカウントの作成は完了です。2要素認証等のオプションは左下の「My Settings」から変更できます。

B2 Cloud Storageとバケット

B2 Cloud Storageを含むクラウドストレージでは、まず「バケット」という箱を作成し、その中にデータを保存します。

バケットは複数作成でき、バケット単位で保存したデータの公開設定ができます。(公開状態にすると誰でもアクセス可能です)

バケットの作成方法

  1. Create a Bucket」をクリック
  2. バケット名を入力し、「Create a Bucket」をクリック
  3. 箱(バケット)が作成できました。作成時のオプションは「Bucket Settings」から変更できます。

ファイルのアップロード・ダウンロード

バケットへのファイルのアップロード・ダウンロードは、Amazon S3プロトコルに対応したソフトウェア、もしくはブラウザから行うことができます。

参考:“Amazon S3”プロトコルに対応した「WinSCP」v5.13が正式公開 – 窓の杜

ブラウザの場合は、バケット画面に表示されている「Upload/Download」を開くと、よくあるファイルブラウザが使用できます。


【おまけ】B2 Cloud Storageの日本語化

右下から表示言語を変更することができ、日本語も選択できます。

ただし、すべてが日本語化されるわけではなく、Google翻訳のような不自然さがあります。