PDFは重い?いいえ”PDFは”軽いです。PDFの高速閲覧ソフト「Sumatra PDF」

PDFファイルの閲覧は重たい?いいえ「Adobe Reader」が重いんです。高速閲覧ソフト「Sumatra PDF」を使ってみましょう。

PDFとAdobe Reader

そもそもPDFは、Adobe Systems社が開発した「閲覧者の環境に左右されず同じレイアウトで表示ができる」という特徴をもつ国際標準のファイル形式で、PDF閲覧ソフトを使うことで閲覧することができます。

Adobe Readerは、そのPDFを開発した「Adobe Systems」が無償で配布している「PDF閲覧ソフト」です。

そのため、Wordファイルを開けるのは、Wordだけといった制約はなく、PDFは「PDF閲覧ソフト」であれば表示することができます。(あくまではAdobe Readerは、選択肢の一つ)

PDFは重い?いいえ…

PDFファイルは、その環境に依存しない特徴からインターネット上で配布されている取扱説明書、申請書、カタログなどに採用されています。

しかし、便利なPDFファイルは、表示されるまで時間がかかります

では、PDFファイルは重いのでしょうか?いいえ、PDFファイルが重いわけではありません。

PDF閲覧ソフトである「Adobe Reader」が重いのです。Adobe Readerは、非常に多機能です。特に最近のAdobe Readerは簡単な編集機能や検索機能を持つなど多機能になっています。

そのため、ソフト起動時に大量のプラグイン(プログラム)を読み込みます。よって起動に時間が掛かり重く感じます。


Sumatra PDF

Sumatra PDFは、Adobe Readerと同じ「PDF閲覧ソフト」です。

Adobe Readerとの大きな違いは、その機能の数です。Sumatra PDFは、閲覧に必要機能(拡大縮小・印刷・単語検索など)だけ搭載しています。

Adobe Readerは、極めて多機能ですが利用者のほとんどがその機能を使わない・使いこなせていません。つまり、不要な機能が多いです。

Adobe Reader (11.0.06) : 57.8 MB

Sumatra PDF  Ver.2.4  : 4.0MB

インストールファイルの容量比較

また、Adobe Readerは多機能なため脆弱性(セキュリティ問題)がよく発見されます。

そのため、そのような問題のない「Sumatra PDF」を使うことをオススメします。

Sumatra PDFの機能・特徴

  • Windows Vista、7、8、8.1、10で利用可能
  • 64bit版OSでも動作
  • インストール不要なポータブル型もあります
  • 軽いです(4MB、ポータブル版は2.7MB)
  • 文字検索機能に対応
  • 「全画面表示」、「見開き表示」、「プレゼンテーション表示」に対応
  • 「ページに合わせる」「実際のサイズ」「幅に合わせる」「内容に合わせる」に対応
  • 閲覧履歴をサムネイルで表示
  • シンプルです。

Sumatra PDFの起動と使い方

  1. 公式サイトから最新版のSumatra PDFをダウンロード
  2. ダウンロードしたSumatraPDF-2.4-install.exeを実行
  3. ユーザー アカウント制御が出ますが、はい(Y)をクリック
  4. オプション(Oをクリック
  5. 内容に確認して、問題なければSumatra PDFをインストールをクリック
    ~既存のアプリケーションにしますか?にチェックを入れると以後、PDFファイルはSumatra PDFで閲覧できるようになります。

  6. 以上で完了です。

Sumatra PDFの簡単なレビュー

最初に説明しましたが、「Sumatra PDF」は、かなり軽快なPDF閲覧ソフトです。

Adobe Readerのような編集機能は利用できませんが、閲覧に必要な機能は備わっています。

同様のソフトに、「Foxit J-Reader」、「MuPDF」などがありますが、

  • Foxit J-Readerは、バージョンアップのたびに機能が増え最近では重い
  • MuPDFは、軽いが機能がなさすぎて不便

といった点からSumatra PDFがオススメです。