閉鎖された hubiC の後継オンラインストレージ「Shadow Drive」
10TBが月500円の激安オンラインストレージサービス「hubiC」の後継サービス「Shadow Drive」のご紹介です。
目次
Shadow Driveとは?
Shadow Driveは、既に閉鎖が決定した激安オンラインストレージサービス「hubiC」の後継となるオンラインストレージサービスです。
今のところ一般公開はされておらず、hubiCの利用者向けに提供されている招待状があれば利用できる状態です。追記:一般公開されました。
運営元であるShadow USは、Windows 365のようなクラウドPCサービス「Shadow」をメインに提供しており、Shadow Driveは、その関連サービスの一つとなります。
hubiCとは?
hubiCは、フランスの大手ホスティング会社「OVH」が運営するサービスで、月額5ユーロ(約600円)で10TBが使用できる業界トップクラスの激安オンラインストレージサービスでした。
参考:【追記あり】10TBが月500円。海外の大手激安オンラインストレージ「hubiC」
hubiCは、2018年5月に新規アカウント登録と有料プランの申込を終了し、その後、2022年9月30日に完全にサービスを終了することを発表しています。
Shadow Driveの運営元はOVHではありませんが、OVHの創設者兼会長がShadowの会長を務めているほか、OVHのクラウドによってShadow Driveは構築されており、強い関係性がある状態です。
Shadow Driveは激安オンラインストレージではない
Shadow Driveは、hubiCとは異なり、他のサービスとのコラボレーションなど機能面を特徴としており、hubiCのような激安オンラインストレージではなくなりました。
Shadow Driveの有料プランは現時点で、2TBで8.99ユーロ(約1,200円)のプレミアムプランのみが公開されており、単純な容量で計算すると8倍以上の値上げとなります。
また、無料プランも25GBから20GBに減少しています。
そのため、hubiCのコストパフォーマンスを求めている方には、Shadow Driveは後継になりません。
Shadow DriveはNextcloudベース
Shadow Driveは、オープンソースのオンラインストレージ「Nextcloud」をベースに構築されています。
Nextcloudは、数多くのオンラインストレージサービスで利用されており、一般的なオンラインストレージサービスが備える、各種機能をShadow Driveは備えています。
hubiCは、コストパフォーマンスに優れている反面、Webインターファイスは必要最低限でしたが、Shadow Driveは一般的なオンラインストレージサービス同等となっています。
よって、バックアップ用途が多かったhubiCとは違い、Shadow Driveは日常使用が想定されているようです。
なお、Nextcloudが多言語に対応しているため、Shadow Driveも日本語表記に対応しています。
Shadow Driveを使ってみる
Shadow Driveのセットアップ
- アカウント作成ページにアクセス。Shadow Driveを選択
- 20GBの無料プランを選択し、Continueをクリック
- Shadoアカウントのログイン画面が表示されるので「Create an account」をクリック
- メールアドレスを入力し、Continueをクリック
- パスワードを入力し、「Create an account」をクリック
- 必要事項を記入し、Continueをクリック
- Shadowのアカウント登録と、Shadow Driveの申し込みは完了です。
- 入力したメールアドレスに届く認証URL(Finish creating my account)をクリック
- メールアドレスの確認が完了し、セットアップは完了です。
Shadow DriveのWebインターファイス
hubiCは必要最低限の機能しかありませんでしたが、Shadow DriveはNextcloudベースのため、ほかのサービスでも見慣れたインターファイスとなっています。
なお、URLはhttps://drive.shadow.tech/です。
右上からアクセス可能な設定画面では、各種アカウント情報の変更のほか、表示言語も変更でき、日本語が選択可能です。
日本語に変更すると、すべて日本語表記となり、特に違和感はなく使用できます。
なお、hubiC同様にヨーロッパのサービスとなりますが、画面の遅さはそれほど感じません。
また、hubiCは0.2MB/sだったアップロード速度が、2MB/sまで大幅に向上しています。
最後に
hubiCの移行先として招待される「Shadow Drive」ですが、hubiCとはあらゆる面が大きく違うため、hubiCの移行先として利用することはオススメしません。
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