ChromeでDNS over HTTPS(DoH)を有効にする方法

Google Chromeで、DNS over HTTPS(DoH)を有効にする方法のご紹介です。

DNS over HTTPSとは?

DNS over HTTPS(DoH)は、DNS処理をHTTPS経由で行う比較的新しい技術です。

DNSとは、インターネット通信に必要な情報を取得する仕組みですが、この必要な情報をDNS独自の通信方法ではなく、URLでよく目にするHTTPSを使用して取得します。

比較的最新の技術で暗号化に対応したHTTPSを使用するため、古い技術で暗号化も行われないDNS独自の通信方法に比べて様々なメリットがあります。

参考:【お手軽】FirefoxでDNS over HTTPS(DoH)を有効にする方法 | ハルパス

Google ChromeのDoH対応

Google Chromeでは、2020年5月リリースのChrome 83からDoHをサポートしています。

参考:「Google Chrome 83」は“DNS-over-HTTPS”に対応、セキュリティ設定も刷新され使いやすく – 窓の杜

使用しているDNSサーバがDoHに対応している場合は自動的に有効化され、対応していない場合も任意のDoHサーバを設定し、有効化できます。

このページではGoogle Chromeに任意のDoHサーバを設定する方法をご紹介します。

参考:DNS over HTTPS(DoH)対応のDNSサービスの一覧 | ハルパス

ChromeのDoH有効化

  1. URL欄に chrome://settings/security と入力し、エンター(ENTER)
  2. 下にスクロール
  3. 「セキュアDNSを使用する」の「次を使用」から設定するDoHサーバを選択。
    ※画像はIIJ Public DNSを選択した場合
  4. 以上でDoHの設定は完了です。(再起動は不要です)

DNS over HTTPSの動作確認

CloudflareのConnection Informationにアクセスし、AS Nameが設定したDoHサーバになっていることを確認します。

※画像はIIJ Public DNSを選択した場合
※「Using DNS over HTTPS (DoH)」はCloudflare以外のDoHでは動作しません。(Noになります)

なお、各サーバのAS Nameは次のページも参照してください。

参考:コンピュータのDNSサーバ設定を確認する方法 | ハルパス