暗号化ソフトの定番「アタッシェケース」国産でオープンソース
シンプルな見た目と使いやすさでありながら、世界標準の暗号化を行うことができる国産の暗号化ソフト「アタッシェケース」のご紹介です。
アタッシェケースとは?
アタッシェケースは、世界標準の暗号化に対応したシンプルな国産暗号化ソフトウェアです。
アタッシェケースの採用する暗号方式「AES-256bit」は、暗号化の事実上の世界標準となっているアメリカ国立標準技術研究所(NIST)が2000年に選定した、最も堅固な暗号化方式の一つです。
ファイルをドラッグ・アンド・ドロップし、パスワードを入力するだけで暗号化ができるシンプルなソフトで、フォルダごと暗号化することや圧縮して暗号化することができます。
また、暗号解除機能を搭載した実行ファイル( .exe)として出力することもできるため、暗号化を解除する際にアタッシュケースがなくても暗号化を解除することができます。
左:通常の暗号ファイル、解除にはソフトが必要。右:実行ファイル、単独で解除が可能でソフト不要。
アタッシェケースはソースコードが公開済みで、オープンソース(GPLv3ライセンス)となっているため、Androidアプリ版やiOSアプリ版、MacOS や Linux で動作するJava版が有志によって公開されています。
公式サイトでもインストール方式とは別に、USBメモリなどに入れて使用できるポータブル版(zip)が公開されています。
高い性能をもちながら、簡単に使える暗号化ソフト「アタッシェケース」。暗号ソフトをお探しの方はもちろん、そうでない方も将来に備えてインストールしておくことをオススメします。
アタッシェケースのインストール方法
- アタッシェケース公式サイトから最新版のアタッシェケースをダウンロード(ZIPファイル=ポータブル版)
- ダウンロードした atcsxxxx.exe を実行
- セキュリティ警告が表示されますが、実行(R)をクリック
- ユーザアカウント制御も同じく、はい(Y)をクリック
- [OK] をクリック
- [次へ(N)>] をクリック
- [次へ(N)>] をクリック
- [次へ(N)>] をクリック
- [インストール(I)] をクリック
- [完了(F)] をクリックしたら、インストールは完了です。
アタッシェケースの使い方
基本的な使い方
アタッシェケースの基本的な使い方は、ファイル(フォルダ)をドラッグ・アンド・ドロップして、パスワードを入力するだけで、暗号化の場合も復号の場合も同じです。
※復号:暗号化したファイルを暗号化前に戻すこと(動作を含めるため復号化とは言わない)
右上の「≡」をクリックすると、エクスプローラ形式でファイルを選択することができます。
暗号化の形式
暗号化の形式は、
- アタッシュケース独自形式( .atc )
- 復号機能搭載の実行形式( .exe)
- パスワード付きZIPファイル( .zip )
を選択可能で、アタッシュケース独自形式以外を使用したい場合は左側を選択してから、ファイルをドラッグ・アンド・ドロップしてください。
また、設定を変更することで既定の暗号形式を変更することが可能です。(参照)
オプション設定
歯車のマークをクリックすることで、オプションを表示することができます。
アタッシュケースのさまざまな機能、動作を設定することが可能です。ここでは一部設定を紹介します。
一般の「パスワード」では常に使用するパスワードを設定することが可能で、同じパスワードで暗号化する際に重宝するでしょう。
「保存」では常に使用する暗号形式を選択することが可能です。常に選択する手間が省けます。
「圧縮」では暗号化する際の圧縮率を設定することが可能です。少しでも早く暗号化したい場合は無圧縮を、ファイルサイズを小さくしたい場合は最大(9)を選択すると良いでしょう。
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