Comodo Dragon 43が公開。7ヶ月ぶりのメジャーアップデート

7ヶ月ぶりのメジャーアップデートとなるComodo Dragon 43.3.3.185が公開されました。

Comodo Dragonのアップデート

Comodo Dragonは、セキュリティに特化したChromium派生ブラウザとして有名でしたが、アップデートが停滞していました。

最終アップデートは2014年11月27日に公開されたバージョン36.1.1.21(Chromiumのバージョンは36.0.1985.97)で、Comodo Dragon自体に独自のセキュリティが施されていたとしても無視できない状態でした。

しかし、2015年6月26日に7ヶ月ぶりとなるアップデート、バージョン43.3.3.185が公開されました。

Dragon Web Browser | Comodo offers Best Free Internet Browser

バージョン36から43で変わったこと

その1、Chromiumのバージョンが大幅に上がった

ベースとなるChromiumのバージョンが36.0.1985.97から43.0.2357.81にアップデートされました。

このバージョンアップによって大きく変わった点は、SSL 3.0が完全に無効化されたこと。また、NPAPIプラグインがブロック対象となることです。

Google Chrome 37から正式提供されている64bit版は現時点で公開されていません。


その2,プリインストールされる拡張機能が変わった

バージョン36では、初期状態でインストールされていた拡張機能のうち「Privdog」が廃止され、バージョン43では新たに「Ad Sanitizer」が追加されました。

  • Comodo Drag&Drop Service
  • Comodo Media Downloader
  • Comodo Share Page Service
  • Comodo Web Inspector
  • Privdog
  • New!Ad Sanitizer

Privdogは2015年2月に全ての情報が漏えいする 極めて重大な脆弱性が発見されているため、プリインストールを廃止したのでしょう。

参考:Adtrustmedia PrivDog に SSL サーバ証明書の検証不備の脆弱性 (JVN)

ただ、Ad Sanitizerという名前からして同様の拡張機能がインストールされています。

また、その関係かどうかは不明ですが、ライセンス合意に拡張機能に関する内容が追加されてます。合意に同意しないとインストールは進みません。

参考:バージョン36のライセンス合意


その他に変わったこと

インストーラのサイズが増えた(50.6MB → 54.1MB)

標準検索エンジンがYahoo! JAPANから米Yahoo!に変わった

Adobe Flash Playerが同梱されなくなった

ユーザーエージェントが

Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Dragon/36.1.1.21 Chrome/36.0.1985.97 Safari/537.36

から

Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Dragon/43.3.3.185 Chrome/43.0.2357.81 Safari/537.36

に変わった。


【おまけ】不要な拡張機能、テーマを削除する方法

Comodo Dragonに標準インストールされている拡張機能とテーマは、次のフォルダを削除するとすべて削除されます。

C:\Program Files\Comodo\Dragon\extensions

ちなみに、Comodo Dragonで標準インストールされているテーマはこれです。