「この接続用にネットワーク設定の変更が必要」でVPNが繋がらない場合の対処法

Windows10の環境で、「リモートコンピュータへの接続を確立できませんでした。この接続用にネットワーク設定の変更が必要である可能性があります。」と表示されてVPNサーバに接続できない場合の対処法です。

状況

SoftEther VPNのL2TP接続でVPN接続を行うと、下記のようなエラーが表示されてVPNサーバに接続できない。

リモートコンピュータへの接続を確立できませんでした。この接続用にネットワーク設定の変更が必要である可能性があります。

原因と対処法

このエラーは、VPNサーバ接続後のネットワーク設定に失敗した場合に表示されます。

特定のエラーにより発生するものではなく、原因は様々ですが、以前は「エラー720」というエラーコードが表示されるエラーでした。

エラー 720:
リモートコンピュータへの接続を確立できませんでした。この接続用にネットワーク設定の変更が必要である可能性があります。

TCP/IP設定のチェックが外れている可能性があります。
以下のページを参照し、インターネット接続設定をご確認ください。

Windows 10の設定確認

PPPoE|インターネット接続ができない|インターネット接続で困ったときは|OCN | NTT Com お客さまサポート

状況としては、VPNサーバとネットワーク疎通が取れ、かつVPNサーバの認証に成功した状態ですが、その後のネットワーク設定、例えば、クライアントコンピュータへのIPアドレス割り当てに失敗した場合に表示されます。

私の場合は、VPNサーバ側にDHCPサーバが存在せず、クライアントコンピュータはIPアドレスをDHCP取得方式にしていることが原因でした。

そのため、SoftEther VPNのSecureNAT機能を有効にすると解決しました。

SecureNAT機能を有効にする方法

  1. SoftEther VPNサーバー管理マネージャにログインし、仮想HUBを選択
  2. 「仮想 NAT および仮想 DHCPサーバー機能」をクリック
  3. 「SecureNAT機能を有効にする」をクリック
  4. 「OK」をクリックしたら完了です。